COLUMN:代表佐藤真介のCI・ブランディング・企業戦略に関するコラム
2010-07-12
オリエント時計の理念浸透策「創立60周年記念のスペシャルブック」を刊行

「ロイヤルオリエント」「オリエントスター」ブランドで有名な、時計・情報関連事業のオリエント時計さんが、創立60周年を記念し、書籍「オリエント☆(ホシ)物語 ~機械式時計おもしろ計画進行中~」(価格:税抜850円)を、創立60年目を迎える2010年7月13日に全国のヴィレッジヴァンガード及び有名書店等で発売するそうです。

同社では現在、創立60周年である2010年を“新しい歴史を創るための出発点”として、60周年記念モデルの発売や特設ウェブサイトの開設の他、60周年記念ロゴの作成、記念イベント、記念キャンペーンなど、様々な記念事業に取り組んでいます。

この記念事業の一環として、今回創立60周年記念のスペシャルブックも制作されました。

気になる内容は、オリエント時計の創立から現在までの歩みを記した「オリエント時計の歴史」や、オリエント時計の前身「吉田時計店」時代に製造されたアイテムから現在の人気アイテムまでを、貴重な製品画像を交えて紹介する「プロダクト・アーカイブ」のほか、OBや現在の社員のインタビューにより歴史を振り返る「オリエントの星(スター)たち」など、社内からの視点で60年間の歴史を振り返っています。

自社およびブランド・商品の歴史を綴る「ストーリーブック」は、企業における理念浸透策の一つです。

社外向けには、ファンの獲得・維持に貢献します。社外に対しては、従業員の帰属意識の向上、自信・プライドを持てることから従業員満足度の向上にも効果を発揮します。

そして、今回のオリエント時計さんの事例で興味深いのは、このスペシャルブックを有料&雑貨・書店流通で販売していることです。

「ストーリーブック」「ブランドブック」の類は、その多くが無料で配布されています。

そんな中、このスペシャルブックは、機械式時計マニアの山田五郎さんのレクチャーや、製品部品を供給する企業や時計専門誌の編集者へのインタビューなど、社外のマニア・プロの視点を取り込み、読み物としての価値を高め、有料販売しています。

「お金をだしてでも買ってもらえる本にしよう!」という発想からスタートすれば、きっとそうでない場合と比べ、質が変わるはずです。

企業規模に関係なく、社歴あるところには必ずや物語があります。

中小企業の皆さんにとっても、理念浸透策や自社のブランディングツールとして「ストーリーブック」活用を考えてみる余地はあるでしょう。

しかも、時代は電子出版元年。コストをかけずとも、アイデア次第で、広く全世界に知らせることさえも可能です。

今日のポイント

・自社およびブランド・商品の歴史を綴る「ストーリーブック」は、企業における理念浸透策の一つである。

・社外向けには、ファンの獲得・維持に貢献する。

・社外に対しては、従業員の帰属意識の向上、自信・プライドを持てることから従業員満足度の向上にも効果を発揮する。

・「ストーリーブック」は、電子出版も選択肢の一つ。

代表フォト著者:佐藤真介
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