COLUMN:代表佐藤真介のCI・ブランディング・企業戦略に関するコラム
2010-06-29
ツムラ→バスクリンへの社名変更から考える会社名一考察(前編)

「ツムラ」が社名を変更して「バスクリン」となる。

このニュースは、ネットでも驚きを持った人が多かったようです。

・バスクリン80周年を迎え新たなスタート 「株式会社バスクリン」に社名変更

私はうかつながらこのニュースを見逃していて、社名ネーミング開発のヒアリング時にお客さんから教えてもらって初めて知りました。

第一印象は、「そんなバカな!」です。

ツムラといえば、葛根湯をはじめ、様々な漢方商品を製造販売している会社です。「バスクリン」が有名とはいえ、社名にするメリットより、明らかにデメリットの方が大きいはずです。

で、よくよく調べてみると、社名変更するのは、「ツムラ株式会社」ではなく、「ツムラ ライフサイエンス株式会社」であることがわかりました。

「ツムラ ライフサイエンス株式会社」は、ツムラの家庭用品部門を会社分割・分社化することで2006年に誕生した会社で、2009年にはツムラ ライフサイエンス株式会社の経営陣や従業員の一部が自社株取得(MBO)により資本参加している企業なのです。

つまり、資本・経営陣が一新したことで、「ツムラ」という名前を使用している必要性がなくなったわけですね。(あるいは逆に、変える必要性があったのかもしれません)

同社のホームページをみると、「バス・バスタイム製品」がメインです。これであれば、(現時点では)失うものは少ないかもしれません。

製品名・サービス名が社名となった例は、結構あります。

たとえば、「味の素」はもとは「鈴木商店」という社名(商号)でした。また最近の例でいえば「ミクシィ」も「イー・マーキュリー」という社名(商号)でした。

製品・商品・サービス名・ブランド名が世に知れ渡り、そちらへ社名変更する状況というのは、ネーミングにとっては、スゴロクでいうところのあがり(ゴール)なのかもしれません。

もし中小企業でそれだけ認知の高い(ブランド力のある)大ヒット商品を生み出せれば、その企業はガッポリ、急成長しているはずです。

ただし、経営という側面から考えた場合、製品・商品・サービス名を社名にしてしまうことには、リスクも存在します。後編

代表フォト著者:佐藤真介
起業家~中小企業に対し、理念(CI)→戦略(経営戦略・事業企画)→戦術(マーケティング・各種クリエイティブ)までを一手にサポート可能な「クリエイティブファーム」代表です。詳しいプロフィールはこちら、弊社の事業領域はこちら

<中小企業様に対しお手伝い可能なサービス>
・理念体系(企業理念・経営理念・事業ドメイン・経営ミッション・行動指針等)構築と浸透コンサル
・理念実現型の中期経営計画策定
・各種企画立案業務(事業企画・サービス企画)
・各種クリエイティブ(ネーミング開発、サイト制作・ロゴ制作、名刺封筒カタログ制作)